「ほら、昨日の人じゃないよ」

昨日の人は金色に近い茶髪だった。

髪色からして完全に違う。

「なーんだぁ」

「ほらほら、人で楽しまない!」

本当に楽しそうな真菜の額を軽く叩く。

二人で笑いながら教室を出た。