「…で、こっちが町田果穂(まちだかほ)ちゃん。あたしの親友でーす」

語尾に音符でも付いてんじゃないか、って思う程楽しそうな声で真菜があたしをチャラ男に紹介する。

あたしに向けられるチャラ男の視線。

…正直、帰りたい。


そんなあたしの気持ちなんて露知らず、真菜が「行こっかー」なんて楽しそうに歩き出す。
豊さんと手を繋いでる真菜からは、ピンクのオーラ。

くそうくそう、幸せさんめ!