君にティアラ

「ちょっと待っててな。消毒消毒…」

あたしの頭をくしゃりと撫でて、健吾が棚を漁り出す。

「…おし、あった」

直ぐに見付かったそれと絆創膏片手に健吾が戻って来る。

「ホラ、痛いし染みるけどガマンしてな」

言い置いて健吾があたしの顔を見た。

真っ赤な顔のままあたしは小さく頷く。

ジ、ワ。

「…痛、」

僅かに血の滲んだそこに消毒液が掛かると同時に痛みが走って、あたしは顔を歪めた。