君にティアラ

最後のおかずをタッパーにしまい終えた時だった。

「果穂!」

後ろから、健吾の声。

あたしの肩が、ビクリと跳ねる。

「大丈夫か?痛い?どっかケガねぇ?」

地べたに座り込んだままの体勢で、直ぐに転んだ、って分かったんだと思う。

健吾が焦った様子で尋ねて来た。