「あー、別れる別れる」

聞こえて来た声にあたしは思わず息を止めて身体を震わせた。

デートの合間に寄った、ドーナツショップ。

トイレに行く、って言った筈の先輩が携帯片手に喋ってる。

…先輩は、あたしのカレシ。