「そう。小さい頃は自分の気持ちを伝えたいだけだったのに、大きくなると、いろいろ考えるでしょう??振られたらとか上手くいかなかったらとか…」

「あっ…」

「まだ伝えてもいないのに、始まってすらいないのに、もう終わりを考えてる。」

「うん…」

「亜子は亜子らしく、思うままに行動しなさい。そして伝えなさい。泣いたっていいわ。大人になると素直に泣くことさえ出来ないから。泣くことは恥ずかしくない。好きだって、大好きだって、誰かを想って流す涙は素敵よ。」


「うんッ…うんッ…ありがとう…」