隠し事


目の前に並べられた味噌汁の香りが懐かしい。

一口飲んで

「やっぱり、お母さんの味噌汁は美味しい。」

そう言うと

「あら、亜子からそんな言葉が聞ける日がくるなんて、想像もしてなかったわ。」

少し皺が増えた顔を崩し、ニッコリ笑う。


そんな母を父は本当に愛しそうに見るんだ。