「その上、強引で俺様。俺、ソイツとずっと幼なじみやってるから、分かるんだよね」

「あー…確かに俺様ですね」


思わず本心が零れる。如月は黙っているが、確実に怒っている。

…ああ、後先が怖い…


「だってさ、玲。主人がこう言ってますよ」

「別に、どうでもいい」


あたしの感は当たった。如月が怒ってる…


「そろそろ下校時間だね。俺、お嬢様迎えに行かないと。じゃあね千秋ちゃんに玲」

「さ…さようなら」

「さっさと消え失せろ」


倉木さんが去った直後、如月の腕に力が入る。


「イタイイタイイタイ、如月っ!」

「誰が俺様だよ。あ?」

「すいません!如月様っ」

「玲様だろーが!殺されてぇのか、てめーは」