「いいよ。俺十分人生楽しんだし。千秋の執事にもなれたし」

「いいわけないじゃん…アンタが良くてもあたしは苦しいし、つらいよ!」

「だったらさっさと死ぬわ。千秋の重荷にだけはなりたくねーよ」


どうして…そんなことが平気で言えるのだろうか?

どうして…自分を犠牲にまでして、あたしのことを考えられるのだろうか…?


「…う…っ」

「やっぱり…千秋は泣くと思った…だから言いたくねーんだよ」


徐々に離れていく玲。あたしには、それがもう一生会えない気がして…

涙がとめどなく出た…


「死なないでよ。生きようとしてよ!アンタ、何のための如月玲よ!根性出しなさいよぉ…っ」

「…ごめんな。千秋」


玲のその囁きが胸に刻まれるかのように響く。

あたしには、アナタがどうしてそこまで笑い続けることが出来るのか、考えられなかった…