村主の怪我はたいしたことなかった。 原因は、 転びそうになった飯島を助けようとして、道連れになって村主だけ机に額を打って切れただけだった。 あの勇気から、 俺は一度も飯島を見ていない。 だって見ただけで、 顔が真っ赤になるから… そして 何の進展もないまま… 気づけば、修学旅行当日になってしまっていた。