小さな恋  …Small prince…



「…うん♪」


って言ってみたけど…


1つくらいの言葉じゃぁ、
わたしの不安なんか消えないの。


「…大丈夫?」


莉緒子が優しく声を
掛けてくれるんだ。


その度に、泣きそうになる。


「洵くんも、辛いね~ぇっ。」


おやじ口調で椅子につんのめる
莉緒子を見て、


わたしの口元は
少し緩む。


「ほらっ、洵くんとLOVE×2
お弁当タイムは、お預けっ!
早く食べよう?」