「あっれ~? 春谷くん、
前出来た年上の先輩は?」


俺は、松川と話したくて
来た訳じゃねーのに。

まあ、こいつは甘ったるい
匂いとかしねーし、ましな方。
ていうか、逆に相談し合ったり、
…仲が良い。


「あー…あいつ、束縛してくんの
うざくて。 即行別れた♪」


わざと、咲妃に見せつける
ように言ってみた。

けど、何にも反応は…なくて。
こいつ、自分に彼氏が居ねー事は、
結構コンプレックスみてーで?

…謝ろうと思って、頭に
手を伸ばした瞬間。


「あ、居た!咲妃ちゃん、ちょっと。」


俺の1番嫌いな男、秋山先輩と。
そして、



『きゃあああ――っ…!!!!!!』