付き合い始めた、 マラソン大会の当日。 の、次の日なのに…。 『いやぁああぁっ!!!』 「あたし、狙ってたのにぃ!」 「…最っ低~…。 あんなのに取られるなんて!」 こいつが居なくても、 お前等なんかには本気に なるわけねぇし…。 落とせると思ってんのか? 俺は思わず苦笑した。 となりでは、俯きながら 歩く咲妃。