だから、無理矢理忘れるために、
好きでも無い女とキスとかして。


それはそれで楽しいっちゅーか。


慣れてしまう事に、抵抗は全く無い。

それで、あいつへの思いが少しでも
軽くなるんであれば、な。


「んもう、わたしは別に、
お目当ての男子とか居ませんから!」


そう大声で叫んでる奴が、
俺の好きな奴。


…嘘吐け。


部活には居ないかもしれないけど、
気になってる奴は居るくせに。

って、こんな事で嫉妬してる俺って、
相当餓鬼だよな。