小さな恋  …Small prince…



「ていうか…殴りっぱなしで
置いてきちゃって…良いの?」


気持ち悪かったけど…
あのまんまじゃぁ…ね?


「あんなの、心配すんなっ。
俺、元々嫌いだったし…?
一発殴れて良かったの♪」



立ち上がった春谷は、
前みたいな小さい体じゃなくて


わたしよりも僅かに大きかった。



それが気になって、
わたしも横に立ち並ぶ。


「あ、やっぱりおっきい!」


少し見上げる体勢になっていた。