Princessの掟




「伝えなくていいの?」


「それは……」


そうだよ。 


どんなことがあったとしても好きっていう気持ちは変わらない。 



「…美吏那。私、私伝える!」


私が叫ぶように言うと 



「それでこそ、プリンセス百合亜!!」


そう優しい笑顔をすると頑張ってと言ってくれた。



「行ってくるね。」


私は走りだした。 



自分の気持ちを伝えるために。 


会場に戻ると優斗を捜した。 


人数かなりいるためなかなか見つからない。 



「もう!何処にいるのよ。」



周りをキョロキョロしていると 



「あっ!!いた。」


私は駆け足で優斗の傍に近づいた。