Princessの掟




飲み物を飲んでいる美吏那に切り出した。 


「美吏那。聞いてほしいことがあるんだけど。」



笑っていた美吏那は私の顔を見て悟ったのか 



「外行こうか?」



私達はテラスに出ることにした。 




テラスに出て私がどう切り出せばいいか悩んでいると 



「自分の気持ちに気付いた?」


「えっ?」


「だって百合亜見てたらバリバリ分かるよ!」


面白そうに笑っている。



私ってそんなに分かりやすかったっけ? 


私が黙り込んでいると



「どうするの?」


「どうするって言われても……。」



だってこの前までは大嫌いでしょうがなかったのに、 



急に好きになりました。なんて言える分けない。 



「百合亜!好きになることは恥ずかしいことじゃないんだよ?」


私の気持ちを見透かしたように言う美吏那。 


でもその眼は真剣なものだった。