開かれたドアに入るとものすごい光にあてられた。
「「素敵な2人ね。」」
あちこちからの目線。
私は緊張のあまり無意識に奴の腕に絡めていた腕をより強く握ってしまった。
そうすると、周りには気付かないように背中を押してくれた。
それが“大丈夫”と言ったようだった。
「本日は始めに青華学園No.1のプリンスとプリンセスにダンスを披露して頂きたいと思います。」
司会者の人の声で私達は会場の真ん中に来た。
「楽しもうぜ。」
「そうね!」
曲が始まると優斗のエスコートでダンスを踊り始めた。
私はただ夢中に踊り続けた。


