その後、HRも終わり皆が教室からぞろぞろ出ていく。 「じゃあ僕、帰るね。荷物取りに行かなきゃいけないから。」 そう言うと琢磨くんは席をたった。 「俺ら、見送り行くから。」 「いーのに。見送りなんて、じゃあ僕は。」 走って教室を出ていった。 私を含めて4人だけになった教室はずいぶんと静かだ。 「あのさ、ひとつ協力してほしいことあるんだけど。」 私の言葉に3人は首をかしげた。 「何?お願いって。」 「あのね……。」