「本当はギリギリに言うつもりだったんだけど、僕、アメリカに行くんだ。」 アメリカに行くんだ。 アメリカに行くんだ。 琢磨くんの言葉が頭の中でこだまする。 今、なんて…――――。 琢磨くんがアメリカに? 呆然とする私を優斗が支えてくれる。 「い、いつ行くの?」 私が一番聞きたいことを美吏那が聞いてくれた。 「終業式が終わってすぐ。」 その言葉を聞いた皆が絶句した。