リビングに着くとソファーに腰をおろした。 「お母様…、私は」 「あなたが言いたいことはだいたい分かります。私は許すことはできないわ。」 私の話しを聞かずに答えた。 「なぜ駄目なのですか?」 私の質問に顔色ひとつ変えずに言った。 「当たり前でしょう。あなたは下手したら死んでいたところなのよ?あなたを傷つけた人に会わすわけにはいけないでしょう。」 「彼女だけが本当に悪いのでしょうか?」 「何が言いたいの?」 私の言葉に母は首を傾げた。