その代わりにベットの背もたれの部分をレバーで上げてくれた。 「これならいいだろ?」 「うん、ありがとう。」 「それでさぁ……。」 トントン 優斗が何か言いかけた時ノックの音が聞こえた。 「どうぞ。」 私の代わりに優斗が答えると中へお医者さんと看護師さんが入ってきた。 その後ろには美吏那も琢磨くんもいた。 「二階堂さん、体調はどうですか?」 「大丈夫です。でもまだ左の腹部が痛いです。」 私が答えるとお医者さんは持っていた紙に何か書き始めた。