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うっすら目を開けると白い天井が見えた。 



「百合亜!」



目を開けた私を覗き込むように美吏那が座っていた。 



前に見た時より少し痩せているように見える。 



「こ…こ…は?」



「病院よ。あなた2週間も目を覚まさなかったのよ。」



そう言うと美吏那は先生を呼んでくると病室を出ていった。 



「百合亜ちゃん…。」



美吏那と入れ代わりに琢磨くんが入ってきた。 



「良かったよ。目を覚まして。」



「ごめんなさい。心配かけて。」



泣きそうな私を琢磨くんは優しく撫でてくれた。