「でも…何?」 「こんなことはしちゃいけないだろ。」 興奮状態の茉莉香を優斗は冷静にたしなめる。 私や周りの人は2人のやりとりを黙って見つめることしかできない。 「優斗が私と婚約しないなら死ぬわ!!」 そうすると茉莉香さんはテーブルにあったナイフを首にあてた。 「やめろ!!茉莉香。そんなことしても意味ないだろ。」 一歩一歩茉莉香さんに優斗が近づく。 「それ以上近寄らないで。」 茉莉香さんの言葉で優斗が立ち止まる。