「では、ティアラの贈呈です。」 優斗が私の頭にティアラをのせようとした時、 バシャン 私の顔に何かがかかった。 それを見た周りの人たちは騒然。 私も何が起きたか分からなかった。 甘い匂いがしたからきっとジュースかなにかだろう。 「す、すぐにタオルを。」 優斗が近くにいた人にタオルを持ってくるように託した。 「百合亜、大丈夫か?」 優斗が持ってきたタオルを私の頭にのせた。 「茉莉香。どういうつもりだ。」 私はタオルで隠されて見えなかったけど、優斗の声はとても冷たく低くかった。