Princessの掟







「百合亜ちゃんが泣かないでよ。僕は笑った百合亜ちゃんが好きだよ。」



ほらと琢磨くんに言われて無理に涙を止めて笑って見せた。 



「うん!かわいい。」



「…ありがとう。」



でもきっと今の私の笑顔はひきつってる。 



それでも私は笑うよ。 



自分の最高の笑顔で。 



「百合亜ちゃん…。あ、」



「百合亜ー!結果発表始まるよ。」



美吏那が私達を呼びにきた。 



「何してたの?」



「ん?秘密。」



私がいたずらっぽく笑うと美吏那は頬っぺたを膨らませた。