「…それで、頑張って捜したけど見つからなくて僕城東くんに助けを求めたんだ。そしたら、すぐに百合亜ちゃんが閉じ込められた場所を当てたんだ。それで僕が作戦を思いついたんだ。」 「………」 そうだったんだ…。 私、何も知らなかった。 「僕、悔しかった。1番に見つけてあげたかった。」 そう言うと琢磨くんはバンっとそばの柱を叩いた。 その表情はなんとも言えない感情が伺えた。 そんな彼になんて声をかけたらいいか分からなかった。