やっと抜け出せて近くの椅子に座った。 



そうすると頬っぺたにいきなり冷たいものが当たった。 



びっくりして横を見上げると琢磨くんがいた。 



「はい、喉渇いたでしょ?」 



そう言うと私に飲み物を渡した。 



私はありがとうと言うとその飲み物に口をつけた。



あっ…そうだ。 



いろんなことがばたついていてお礼を言うの忘れてた。 



「琢磨くん。」 



「ん、なに?」



「今日はありがとう。」



頭を下げた。 



そうすると琢磨くんは私の頭を優しく撫でた。