「えっ…?」 聞き返した時にはすでに私の前まで優斗が来ていた。 「何かあったらどうしようかと思った。」 優斗ははぁーとため息をついた。 「あ、ありがとう。」 ギュッ その言葉と同時に優斗に抱き締められた。 久しぶりに感じる彼のぬくもりはとても温かい。 「覚えてるか?ここにきた時のこと。」 抱き締めたまま耳元で優斗が呟いた。 忘れるわけない。 あんな素敵な思い出を。 「…もちろん。覚えてるよ。」