「あーあ。泣いちゃった。」 琢磨くんは私にハンカチを手渡し、まだ泣いている美吏那の肩をもって部屋から出ていった。 優斗の横を通る時、何か呟いていたみたいだけど私には聞こえなかった。 涙で何も見えなくなって私は琢磨くんからもらったハンカチで涙を拭った。 そんな私を優斗は何も言わず見つめていた。 私の涙が治まり出した時、今まで黙っていた優斗が口を開いた。 「心配かけさせんなよ。」 急な優斗の言葉で今まで流れていた涙が一気に引いた。