「僕たちだけじゃないんだ…。」



「……えっ?」



琢磨の言ったことが分からず聞き返した時、コツコツと足音が聞こえてきた。



足音の方向に目を向けた時、私は驚きで目を見開いてしまった。 



そんな私を見て琢磨はクスっと笑うと言葉を続けた。 



「彼も…城東くんも百合亜ちゃんを捜すのに手伝ってくれたんだ。」



「……う…そ…。」



信じられなくて、声がうまく出ない。 



だって、優斗は私のことなんてなんにも気にしてないって思ってた。 



私を捜してくれていたなんて…―――。 




涙がボロボロ流れる。