Princessの掟








そんな2人に私は駆け寄った。 



「…2人とも、何でここに?」



戸惑いながら訪ねると、美吏那が呼吸を整えながら答えた。 



「何でじゃないわよ!!どれだけ心配したと思ってるのよ。」



涙を目に浮かべて怒る美吏那。 



「ごめんなさい。…ありがとう2人とも。」



美吏那にハンカチを差出しながら百合亜は笑いかけた。 



「何もなくて良かったよ。」



琢磨も安堵の声を洩らした。 



「琢磨くんにもいろいろごめんなさいね。」



琢磨くんはただ首を横に振った。