Princessの掟








自分のことがバレてないと思い茉莉香は安堵した。



「そうだ。僕さっき聞いちゃったんだけどね。」



気になる話が聞こえ、茉莉香は耳を傾けた。 



「なんですの?」



「まだ誰にも言わないでよ。さっき先生達が言ってたんだけど、今年のティアラ者は芭雪さんらしいよ。」



「まあ!プリンセスを抜くなんて凄いわ。」



「ほんとだよね。」



そう言って2人は茉莉香に気付かず横を通りすぎて行った。 



今の話は本当? 



私、彼女に勝ったんだわ。これで優斗はわたしのもの。



「これで彼女を閉じ込める理由がなくなったわ。」



ポケットから部屋の鍵を取出し百合亜が閉じ込められている部屋の前にたった。 



ガチャという音と共にドアが開いた。