執事が遅くイライラしていると茉莉香のもとにひとりの人物が現れた。 「茉莉香ちゃん。」 茉莉香を呼んだのは辰弥だった。 「辰弥さん!!」 今まで険しい顔をしていたとは思えないくらい、満面の笑顔で辰弥のもとに近づいた。 「寒いのに、そんな薄着じゃ風邪ひくよ?」 辰弥はニコッと笑った。 茉莉香と辰弥の関係は辰弥は小さい時から優斗と知り合いで、優斗の婚約者である茉莉香ともそれなりに面識があった。 「私は、こう見えて体は丈夫だから平気なのよ?」 茉莉香は上目遣いで答えた。