Princessの掟






半分くらい飲んだ時、彼女は思い出したように声を上げた。 



「そうだわ。百合亜さんに見せたいものがあったの!!」



「見せたいもの?」



私が尋ねるとニコニコと笑って返した。 



「私、貴方にひどいことばっかり言ってしまったじゃない…だから、お詫びをしたいの……。」



そう言うと彼女は下向いてしまった。 



「…茉莉香さん。」



そんな彼女を見て少し心が温かくなった。