「よし。テスト返すぞ!今回は満点もいる。番号順から取りにこい。」
満点かぁ。
まさかね…
私は隣の奴を見た。
奴は顔色変えずに前を見ている。
もし私が負けたら奴はどんな条件を出す?
彼女になれ?
これはないよね……。
寝ろとか?
それは絶対に無理。
「……階堂。二階堂!」
「は、はい。」
完全にトリップしてた。
私は慌てて席を立った。
ドキドキ。
緊張のせいか妙にドキドキする。
今までこんなことなかった。
「プリンセス。惜しかったな。」
その言葉で私は認めざる負えなくなった。
私が負けた?
今までこんなことなかった。
このクラスで満点を採れるのは私と奴以外あり得ないだろう。
「はぁ〜」
自然とため息が出てくる。
足取り重く席に着いた。
私は怖くて奴の方を見ることが出来なかった。
何を言われるか怖かったから。


