私は校長室を出て、鞄を取りに教室に向かった。 外はすっかり真っ暗で電気は点いているが誰もいない廊下は何か出そうなくらい静かだ。 教室にさしかかった時、ある人にあった。 「あっ……。」 「……さっきはありがとう。」 私は頭を下げた。 「別に貴方のためじゃないわ。私の為よ。勘違いしないで。」 そう言って彼女は私の横を通り過ぎた。 私は振り返って彼女の後ろ姿を見た。 彼女が見えなくなると教室に入って鞄を取った。 鞄から携帯を出すと中原から着信が山ほど入っていた。