なんともいえない空気に変な汗をかいた。 「あなた方を呼んだのは分かってらっしゃると思うけど、学園内に流れている噂のことを聞きたいの。」 やっぱり。 私はそっと茉莉香さんを見た。彼女はさっきと全く表情を変えていない。 「あの噂は本当なの?プリンセス。」 「それは……。」 なんと答えていいか困ってしまった。だって、校長に優斗を賭けてるなんて口が裂けてもいえない。 じゃあなんて言えばいい? 焦れば焦るほど言葉が出てこない。