私は彼女が優斗のもとに駆け寄るのを見つめた。 「優斗……貴方は私と彼女、どちらに票をいれる?」 知らぬまにそう呟いていた。 「百合亜ちゃん。」 バタバタとおば様が走ってきた。 「どうかされたんですの?」 「ふぅー、はぁー。ドレスなんだけど…こ、これよ!」 話の途中でおば様が私の横のドレスを指差した。 そのドレスは百合亜が気になったドレスだった。 「このドレスでしたら、私も先ほど見ていて素敵だなと思っていましたわ。」