Princessの掟







「………」



「………」



2人に重い空気が流れる。 



彼女は私から全て奪いたいの?ううん、それはなんか違う気がする。 



もし、私が負けたら…プリンセスの称号を失う。 



でも…もし私が勝ったなら……。 



「やるわッ!!」



そう思った時には、すでに口を開いていた。 



「決まりね?あとひとつ、いいことを教えてあげるわプリンスには投票権が2つあるの。じゃあまた。」



彼女は私の横をスルッと通り過ぎていった。