彼女はニヤっと笑い思いがけないことを言い出した。
「ねぇ、そろそろ決着つけない?」
「け、決着?」
首を傾げて聞き返すと彼女はひとつうなずいた。
「そう、今度のクリスマスパーティーでティアラを手に入れた方が勝ち。」
「その勝負に意味はあるの?」
「もちろん。もし貴方が負けたら、優斗とは今一切喋らないで、あとプリンセスを辞めてもらうわ。」
彼女の言葉に頭を殴られた感覚がした。
「もし…貴方が負けたら?」
「もし私が負けたら、優斗との婚約を破棄にするわ。もちろん、今一切関わらない。」
彼女の目には自信で溢れていた。その自信はどこからくるものなの?


