「あなたは、あなたは私のことを少しでも愛してくれましたか?」 私の質問に王子は一瞬目を見開いたがすぐに戻った。 その代わりに王子の私を掴んでいた力が緩んだ。 私はその隙に裏門を飛び出した。 今は王子の返事を聞きたくはなかったから。 さよなら。王子。