いつどうやって部屋に戻ってきたのか分からなかった。 ただひとつだけ分かるのは心の中がぽっかり穴が空いてしまったこと。 もう私はここにはいれないわ。 そう思うと私は今夜この城を出ることを誓った。 窓からの景色を見ている私をカレンが心配そうに見つめていた。 しかし彼女が声をかけないのは彼女なりの気づかいなんだと思う。