「姫様。あちらの花がとても素敵ですわ。あちらに行きましょう。」 カレンに腕を引っ張られたけど、私の目は少し離れた2人にあった。 しばらく見つめているとその2人がこちらに向かって歩いてきた。 私は咄嗟に近くの木に隠れた。私と同じようにカレンも隠れた。 だんだん近くなってくる2人を見て私はきづいた。 やっぱり……。 王子とその隣には私とそっくりな顔の女の子がいた。 「どうして……。」 風景が歪んで見えてくる。