――――――― 「さあどうぞ。」 馬車が止まるとドアが開き王子が先に下りて手を差し出した。 「あ、ありがとうございます。」 私は慌てて彼の手を取り馬車から降りた。 目の前にはおととい訪れた大きなお城。 いつ見てもすごい。 「さあ行きましょう。」 王子に引っ張られるようにお城のなかに入った。