今考えたことに笑えてきた。 しっかりしなきゃ。 自分に喝を入れると私は台本に目を向けた。 一通り読み終わった時、 「二階堂様、スタンバイお願いします。」 「はい。」 私は舞台の自分の位置ついた。 横には当たり前のように優斗がいる。 それだけで緊張が和らいだ。 「長らくお待ちしました。これより、シンデレラ、後半を始めさせていただきます。」 ナレーターの声と共に幕が上がった。