――――――― 「ここで前半が終了です。後半は15分後です。しばらくお待ちください。」 ナレーションの人の声を聞きながら私は舞台の隅で飲み物を飲んでいた。 「ゆーりーあ!すっごく良かったよ。2人とも本当の王子と姫みたいだった。」 「うふふ、ありがとう!」 美吏那の言葉を聞きながら私の目は優斗に向いていた。 あっ! 茉莉花さんと話してる…。 ダメね、私。諦めるって言ったはずなのに。