「うん。よく似合う!」



私はだんだん視界が歪んできた。 



「わ、わたしは……。」



ぎゅっ 



言葉を発しようとしたとき私は王子の胸の中にいた。 




「あなたの言いたいことはわかります。僕はあなたをどうしても忘れられなかった…。一緒に行こう。」




彼の、王子の言葉で更に涙が溢れた。 




そんな私を見て王子はそっと涙を拭ってくれた。