やっぱり美吏那には笑顔がよく似合う。 「ありがとう。百合亜!百合亜が親友で本当に良かった。」 「ううん、私の方こそありがとう!美吏那のおかげで気付くことができたよ。」 「気付いたこと?」 私の言葉に首をかしげた美吏那に私は笑顔だけ返した。 「あと、10分で出番です。」 実行委員の人の言葉が聞こえてきた。 私は彼に目を向けて、そっと目を閉じた。 さぁ、私達の劇の幕開け――――………。