文化祭の準備は着々と進み劇もひととおり通せるようになった。 あの日以来優斗とは話す機会は全くない。 その理由のひとつは 「優斗!!お疲れ様。はぃ、タオル。」 天使のように笑う彼女。 そう。茉莉香さん。 私が話かけるすきを与えない。常に優斗をキープ。 あれじゃ手も足も出ない。 ピタッ 「キャッ!」 急に冷たいものが顔にあたり咄嗟に声を出してしまった。